IPLとは?
IPLとはインテンスパルスライトの略で、幅広い波長を持つカメラのフラッシュのようなやさしい光をお肌に照射することで、様々なトラブルが改善できる光治療器です。メラニンや毛細血管に反応し、シミや赤みを改善したり、線維芽細胞を刺激しコラーゲンの産生させ、肌のハリや艶感をアップさせる効果が期待できます。当院のIPL光治療は、シネロンキャンデラ社のNordlys(ノーリス)を使用しております。
― IPLのシミ・そばかすへの効果 ―
IPLを照射すると、肌にたまったメラニンが浮かび上がります。浮かび上がったメラニン色素はターンオーバーによって排出され、シミが薄くなっていきます。
そばかす(雀卵斑)は頬上部から鼻にかけて、茶色い細かい斑点が生じます。5~6歳からでき始めることが多く、遺伝的な要因が大きい疾患です。シミと同様、そばかす(雀卵斑)に対してもIPLは有効的です。
― IPLの赤ら顔への効果 ―
血管にあるヘモグロビンとオキシヘモグロビンの赤さに吸収される波長を出すことで酒さ(赤ら顔)のような頬、鼻の赤みの改善効果が期待できます。またニキビの原因であるアクネ菌に対しての殺菌作用や脂腺機能の減弱作用も期待できます。
― 赤ら顔の主な原因 ―
赤ら顔の主な原因には、毛細血管拡張症や酒さ、ニキビや乾燥などの刺激が挙げられます。
1.毛細血管拡張症
顔の赤い部分が網目状になっている場合は、「毛細血管拡張症」である可能性が高いです。毛細血管拡張症とは、毛細血管が何らか理由により拡張したまま元に戻らなくなる皮膚疾患です。大きな理由としては「体質によるもの」と「生活習慣によるもの」です。
2.酒さ
酒さは「赤ら顔」の病気で、鼻や頬、額などに赤みやニキビのような症状ができる病気です。皮膚の症状に加えて、ほてりやヒリヒリ感などの「敏感肌」の症状もみられます。原因としては「日光や高気温・低気温などの外部環境」や「精神的ストレスや食べ物などによる内部環境」、「そのほかの遺伝的素因」など、複数の要因が重なって発症・悪化すると考えられます。
3.ニキビや乾燥などの刺激
ニキビや乾燥などの刺激も、赤ら顔の原因となる場合があります。ニキビが悪化して炎症を起こした場合、皮膚が赤くなってしまいます。さらに、赤くなった皮膚に何度もニキビができると、皮膚の赤みが慢性化してしまうため、注意が必要です。
― IPLのリジュビネーション(肌質改善)―
IPLの光エネルギーは、肌の奥まで届いて線維芽細胞を活性化させ、肌のコラーゲン生成を促します。治療を継続的に受けることにより、毛穴が小さくなりキメが整ったきれいな肌へと改善します。コラーゲン生成が活発になるので、ふっくら若々しい肌が回復し、老化も遅らせてくれます。
Nordlys(ノーリス)とは?
常IPL光治療で用いる400~1200nmの光のうち、950nm以上の波長は水に良く反応するため、熱の発生によるやけどのリスクがあります。
一般的なIPLは熱傷リスク予防のために「冷やしたジェルの塗布」や「コンタクトクーリング」が必要なため、血管が収縮され、赤みに対する治療効果が弱まってしまう問題がありました。
ノーリスはハンドピース(お顔に当てる部分)にウォーターフィルターを搭載し、治療に必要ないやけどの原因となる950nm以上の波長をカットすることで、血管収縮を起こさず治療が可能になり、やけどのリスクと痛みの軽減を実現しました。
― Nordlys(ノーリス)の特徴 ―
このような方にオススメ‼
✔ しみ、そばかすを改善したい
✔ 肌のくすみが気になる
✔ 酒さ、赤ら顔を改善したい
✔ 赤ニキビが気になる
✔ 肌質を改善したい
✔ 化粧ノリを良くしたい
✔ ダウンタイムは短くしたい
料金
メニュー | 費用(税込) |
顔全体 | 18,000円 |
顔全体+美白点滴セット | 21,800円 |
※上記は診察料込みの金額となります。
※診察によりIPL光治療が適さないと診断された場合、診察料(1,000円)のみかかります。ご了承ください。
症例写真
■ 毛細血管拡張症(治療前/3回治療後)
■ 表在性色素斑(治療前/2回治療後)
治療の流れ
担当医師より、患者様のお悩みと肌状態を確認し、施術を行ううえでの注意事項や副作用についてご説明いたします。
当日予約枠に空きがある場合は、当日施術も可能です。
洗顔
パウダールームにご案内いたします。クレンジング、洗顔は当院でご用意いたします。(メイクせずにご来院がオススメです。)
施術前の記録として、写真を撮影いたします。
お顔にジェルを伸ばし、照射を進めていきます。
施術後の記録として、写真を撮影いたします。
ご希望の方はパウダールームをご利用ください。
(窓口でのお支払い方法)
次回予約ご希望の方は、受付で承ります。
施術後の過ごし方
― 入浴 ―
当日はシャワー浴が可能です。
身体が温まりすぎないように短時間のシャワー浴がオススメです。
翌日以降は入浴の制限はありません。
― メイク ―
施術直後から可能です。
ご不安な方は1週間ほどお控えください。
― 運動 ―
翌日から可能です。
― 飲酒 ―
施術当日は多量の飲酒はお控えください。
― 日焼け ―
IPL施術後は紫外線の影響をうけやすくなっています。
施術後の効果を最大限に引き出すため、施術後のUVケアをお願いします。
― 洗顔・スキンケア ―
IPLの施術後はお肌が乾燥しやすくなります。十分な保湿を心がけてください。
ダウンタイムや副作用について
― 副作用 ―
ノーリスによる光治療は、個人差はありますがごくまれに火傷や色素沈着が生じる可能性があります。ただし、従来の光治療のマシンと異なり照射時に冷却をする治療がないため、火傷のリスクをより軽減して少ないエネルギーで治療を行うことができます。
― ダウンタイム ―
ノーリス照射後のダウンタイムは、個人差がありますがまれに術後1~2週間ほど照射部位にかさぶたが生じることがあります。自然に剥がれ落ちるまで無理に取らないようにしてください。また、照射後にメラニンが表皮側に浮き出てくることで、一時的にシミが濃く見えることがあります。これらは肌のターンオーバーにより1~2週間ほどで自然に体外に排出されますのでご安心ください。また、照射後の反応に応じて、施術後3~4時間ほど灼熱感を感じることがあります。
施術が受けられない方、行えない部位、施術前の注意事項
― 治療が受けられない方 ―
・ペースメーカーを使用中の方
・糖尿病や免疫抑制剤、ステロイドを内服している方
・抗凝固剤を内服している方
・光過敏症、ケロイド体質の方
・ヘルペスその他感染症に罹患中の方
・金製剤を用いて治療中の方
・妊娠中、またはその可能性がある
※現在通院中の方は、施術を受けても問題ないか主治医に確認お願いいたします。
― 治療が行えない部位 ―
・シリコンや金属製品を埋め込んでいる部位
・感染症の皮膚疾患、または、化膿している、炎症が強い、切開創、開放創など
・日焼け直後の部位
・刺青、アートメイクの上
・肝斑や太田母斑がある方
― 施術前の注意事項 ―
・施術の前日までに顔の剃毛をお願いします。
・施術の4時間前から禁煙してください。
(血管収縮により効果が半減する可能性があるため)
・トレチノインやハイドロキノン、ニキビ保険治療薬、ピーリング効果のある石鹸と化粧品は施術前後3日間は控えてください。
Q&A よくある質問
Q. 施術に痛みはありますか?
A. 患者様により、ゴムではじかれた程度の痛みを感じることがあります。ノーリスでは、特定の波長をカットしています。そのため、肌への負担や痛みも従来より抑えられています。
Q. 施術時間はどれくらいですか?
A. 施術時間は約15分~20分程度です。
Q. どれくらいのペースで、何回くらいの治療を行いますか?
A. 4回~6回ほどの施術を受けていただくのがオススメです。まずは月1回のペースで3回照射し、4回目以降は2~3ヶ月に1回の照射をオススメしております。
Q. 肝斑には効きますか?
A. IPLは肝斑に対して効果は発揮しません。肝斑が明らかな範囲は、照射を避けるようにしてます。肝斑に照射すると肝斑が濃くなる可能性があるので、シミと混在している場合は、状況を見極め、適切に照射を進めていきます。
Q. 2回目の照射の後、1回目のようなかさぶたができませんでした。
ちゃんと効いていますか?
A. 初めての照射の後は、細かいかさぶたができることが多いです。2回目にかさぶたができない、できにくいのは通常の反応です。ターンオーバーに伴ってお肌はきれいになっていきますのでご安心ください。