小児皮膚科では、赤ちゃん、お子さまのさまざまな皮膚のトラブルなどの治療を行っています。
診療している主な疾患
・ニキビ
・アトピー性皮膚炎
・乳児湿疹
・じんましん
・おむつかぶれ
・あせも
・あざ(血管腫、茶あざ、青あざ)
・傷
・虫刺され
・水いぼ(伝染性軟属腫)
・とびひ(膿痂疹)
上に記載のない疾患でも皮膚トラブルであれば診察可能です。お気軽にご相談ください。
当院では小学生以下のお子さまは保護者の同伴をお願いしております。
アトピー性皮膚炎の治療
✦アトピー性皮膚炎の新たな治療薬「デュピクセント」の小児への適応が拡大しました。
「デュピクセント」は2018年に発売された皮膚の下に注射する治療薬で、炎症を引き起こす原因物質(サイトカイン)に働きかけ、炎症やかゆみを抑えたり、皮膚のバリア機能を守ったりする効能があります。
2023年9月25日よりデュピクセントは生後6ヶ月からのアトピー性皮膚炎患者さまに投与が可能になりました!
従来の治療法では十分な効果が得られなかった小児アトピー性皮膚炎患者さまに対して効果が期待できます。
デュピクセント治療は効果が高い一方で治療費が高額になるため、成人の場合、治療費が導入のネックになることがあります。
一方、小児の場合少ない負担で治療を受けることができます。
当院がある厚木市の場合は、医療証を提示することで18歳まで自己負担が無償になります。
小児医療費の助成は自治体によって異なりますのでご確認ください。
✦小児アトピー性皮膚炎を早期に治療する意義
アトピー性皮膚炎を持つお子さまは、早期に効果の高い治療を受けることで次のような意義があると考えております。
・アレルギーマーチを抑える
・アトピー性皮膚炎に伴う、うつ・登校拒否を減らせる可能性がある
・ステロイド外用薬の使用量を減らすことができる
アトピー性皮膚炎を引き起こすアレルギー体質は遺伝することが多く、当院でもご兄弟や親子で導入され症状が落ち着いている(長期寛解維持)方もいらっしゃいます。
患者さま一人ひとりに合う薬剤・治療法は異なります。
まずは一度、ご相談いただきメリット・デメリットのご説明や、患者さまの状態を見てどのような治療を行うべきかご提案いたします。
アトピー性皮膚炎でつらい思いをしているお子さまや親御さまのお力になれれば幸いです。
✦デュピクセントの投与の仕方
・生後6カ月以上の小児には、体重に応じて決められた用法及び用量で皮下投与します。
・12歳未満の小児の患者さんには、必ず皮膚をつまんだ状態で注射し、注入が完了するまでつまんだ手を離さないでください。
・1回の注射で全量を使用し、再利用はしないでください。